それぞれの分野で頭角を現すには、才能がすべてなのでしょうか?

それとも訓練次第でなんとかなるものなのでしょうか?

 

 

その答えは、1000時間理論、10,000時間の法則という法則が鍵を握っているかも知れません。

 

 

勿論、すべての人間がプロ野球選手になれるわけでもありませんし、オリンピックに出られるわけでもありません。

生まれながらの才能は成果を出すための必要な材料です。

 

 

しかし、成果を上げる人の履歴を辿れば辿るほど、むしろ天賦の才能よりも、訓練の役割が大きく影響を与えていることがわかります。

 

 

少なくとも僕の周りを見渡してみて「語学」「仕事」に関して楽々とその能力を獲得したり、成果を上げた人物には出会ったことがありません。

 

 

一定の能力を獲得したり成果を上げる人は一様に圧倒的な時間を訓練に費やしていますし、様々な専門家の間でも、能力の獲得や成果を上げるためには時間の積み上げが必要であることはことごとく指摘されてきています。

 

 

例えば語学の世界では「1000時間理論」というものがあります。周囲から認められるまでには、1000時間をその勉強に費やす必要があるというものです。

 

 

この理論によると1日1時間であれば約3年、1日3時間であれば約1年が必要とされることになります。

 

 

1年から3年、もしくはそれ以上の期間、継続して訓練に時間を投入することは、学生であろうと社会人であろうと、その生活に大きな負担としてのしかかってくることでしょう。

 

 

しかし、自分自身で進歩を実感するにはこれだけの時間を費やさなければならないのです。

 

 

語学に関しては途中で挫折する人の殆どが進歩がみられないことを主な理由に1000時間の遥か手前で訓練を止めてしまいますが、1000時間という要件を満たしていないのですから、進歩がみられないのも仕方がないことです。

 

 

能力の獲得にあたっては継続して訓練に時間を投入するということは、極めてシンプルですが、決定的な要素なのです。

 

 

また、更に、一定の能力の獲得や成果にとどまらず、いわゆる超一流、天才と呼ばれるレベルに達するには、「魔法の数字(マジックナンバー)」として「10,000時間の法則」があるということはマルコム・グラッドウェルが「天才 成功する人々の法則」の中で指摘しています。

 

 

この本によると、ビル・ゲイツや、ビートルズの成功でさえも、10000時間に及ぶ努力の積み重ねと、いくつかの幸運が背景にあるのだそうです。

 

 

10,000時間と言えばちょうど1000時間理論の10倍です。

 

大雑把に計算すると

2年間で10,000時間投入するには、毎日13.7時間が必要になり、

5年なら、5.4時間、

10年なら2.7時間

が必要ということになります。

 

とてつもなく膨大な時間です。

 

 

世間一般的にはイチローを始め、その他の成功者の成功要因はその各人が生まれ持った才能であるように結論づけられがちです。

 

 

しかし、真実はそれほど単純ではないようです。

天才と呼ばれるレベルにある成功者の多くはその背景に気の遠くなるような膨大な努力があるのです。

 

 

膨大な努力が、成果⇒モチベーションの維持⇒更なる努力、といったポジティブなスパイラルを生み、その積み重ねが圧倒的な成果を生み出していたのです。

 

 

どれだけ素晴らしい才能を持って生まれてきても、必要量の訓練を規則的に投入しなければ絶対に成果は伴いません。

 

 

ドラフト1位で入るような選手が、いかにいい球団に入り、英才教育を受けようとも練習しない選手がレギュラーに定着できないのと同じことです。

 

 

彼らの息を呑むような成功は、彼らが生まれ持った才能によるものではなく、かれらが費やした息を呑むような膨大な努力の賜物なのです。

 

 

こう考えると、成果を得るために必要な才能というものは天賦の才能ではなく、地道に努力できる能力ということができるかもしれません。

 

 

あなたが成功できるかどうかは、単純で退屈な作業を1000時間、10,000時間と積み重ねることができるかどうかなのかです。