どんなに意識している人でも、知らず知らずのうちに

 

 

「判断できずに悩んでいる時間」

「判断はしたけれど行動できずにいる時間」

 

 

という空白の時間は生み出してしまうものです。

このように悩み、躊躇している時間というのは時間効率を下げるだけでなく、何を生み出すこともなく、あなたを充実した時間から遠ざけてしまいます。

 

 

ときには悩み、躊躇を続けることで対象自体からも離れてしまうことがあります。

 

 

1つの深刻な事故の裏には、表に出てこない29の軽い災害があり、300のヒヤッとした経験があるという「ハインリッヒの法則」別名「1対29対300の法則」を例にして「謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦/著・須田将啓、田中禎人」ではこんな記載があります。

 

 

「それ(ハインリッヒの法則)と同じようなことが、アイディアにも言えると思う。面白いアイディアを思いついたら、同じアイディアを考えついた人が、世の中に300人はいる。実現に向けて動きだす人が30人はいて、実現させるのが1人だ。急がないといけない。決断とスピードが重要だ」

 

 

すべての人が上記のように誰よりも早くアイディアを具現化する必要はありませんが、目的のない無生産な時間を最小化できれば、間違いなくあなたの持ち時間の価値は跳ねあがりますし、あなたの人生の豊かさは増す筈です。

 

 

あなたが思っている程、あなたの人生の残り時間は多くないのです。

 

 

物事に心技体を充実させて打ち込めるのは、当然人にもよりますが世の一般的な定年が60歳になっていることを考えると60歳くらいを目安にしておいた方がいいのではないでしょうか。

 

 

その残りの時間から睡眠時間、食事、入浴などの生活時間を除けば、あなたの自由になる時間は驚くほど少ないことに気が付けると思います。

 

 

判断、行動のスピードこそ、あなたが豊かな人生を送るための重要な要素なのです。

 

 

次々と自己実現を果たしていく人は、今この瞬間に力を注いでこれをやる方がいいのか、それとも順番を変え後に遅らせて、別なことを片付けた方がいいのか、或いは、一切手をつけるべきでないかの判断が早く、更に、判断から行動までの時間が早いのが特徴です。

 

 

判断の回数が多くなる程、どうしても失敗も多くなりますが判断は重ねる程に精度があがります。

 

 

また、何もせずその場に立ちすくんでいるよりもたとえ判断に失敗しても、そこから何かを掴んでいる方が時間の充実度は間違いなく上がりますし、人生の豊かさも増します。

 

 

同じ失敗するなら、早めに失敗して修正すればいいのです。

 

 

ただ、注意していただきたいのは、何も考えずに行動するのではなく、考え判断し行動することです。

 

 

悲観的な考えばかり先行し、行動できないような人には考える前に行動しろというような言い方も時に通用するかもしれませんし、結果も出るかもしれません。

 

 

しかし、それはあくまでも思考が膠着しているときの特効薬のようなもので例外と考えた方がいいと思います。

 

 

悲観的な考えばかり先行している人でもいずれはリスクを取る術を身に着けない限り、自分で時代の流れをつかみ取ることもできませんし、今という瞬間を充実させることもできません。

 

 

何も考えず判断せずに行動していては無駄が多すぎますし、失敗から得られる教訓も限定的になります。

自ら考え判断し行動した末に失敗することで再現性の高い技術や方法が蓄積されていくのです。

 

 

とは言っても、ビジネスの場で直面する問題を敏速に判断していくのは容易ではありません。

 

 

学生時代に勉強で直面する問題と異なり、ビジネスの場面では、答えが一つではなく、どちらでもない中間的な状態が多いからです。

 

 

その中間的な状態に対し、向い合うあなたがどうより良い答えを出すのか。

 

 

そこで僕が考える、どちらでもない中間的な状態で敏速に判断し行動するための要素は、今という瞬間の充実度を高めるという観点から、下記三つとしています。

 

 

一つ目は「目的をはっきりさせ、優先順位を明らかにする」ことです。

 

 

目的の明確化については前回にも触れましたが、時間効率は、最終的にどうなりたいのかという「目的の明確さ」に比例するため、仕事を通して自分がどうなりたいのか、どうしたいのかその目的をしっかり考え、目的に照らし合わせて判断します。

 

 

二つ目は「自分の得意と不得意を理解する」ことです。

 

 

得意なことを優先し、不得意なことはやらないと割り切ってしまうのです。

不得意分野はそもそもやっていて楽しくありませんし、成果物の完成度も低くなってしまいます。

 

 

不得意な部分を克服するよりも、得意分野を伸ばしている方が楽しく取り組めるため時間の充実度もあがりますし、当然効率もよくなります。

 

 

三つ目は「良質の情報を身につける」ことです。

 

 

その時点で素早くより良い判断を行うには、判断のもととなる良質の情報が必要となります。

 

 

良質の情報とは、別に最新の情報のことだけではありません。短期的な時間の流れによっても変わることのない物事の根源的な性質を掴むことをいいます。

 

 

良質の情報の収集方法は色々あるでしょうが、基本は人に会い、本を読み、いつもと違うことをする、だと僕は思います。

 

 

良質の情報さえ収集できていれば、あらゆる可能性を否定的に考え検証した後、よりワクワクする方を選択し、後は全てうまくいくものとして自信を持って行動することです。

  

 

判断にまで時間のかかる人、判断から行動にまで時間のかかる人或いは両方に時間のかかる人と色々おられるでしょうが、無為に時間を過ごせる程人生は長くありません。

 

 

あなたが豊かな人生を送るためには判断、行動のスピードがとても重要なのです。

 

 

あなたが明日死なないという保証など何処にもありません。

命が果てる瞬間にやり残しがないようあなたが今胸に抱いているアイディアに対し、質の高い判断を素早く下して頂きたいと思います。

 

 

判断を下した結果、行動しないと決めたなら、それはそれでいいと思います。

行動しないという行動を起こしたのですから。

 

 

ただ、行動すると決めたならすぐに行動することです。

 

 

たとえ見映えは悪くても、その小さな一歩を前に出したその瞬間、目の前の現実は揺れ動き、その一歩に見合った新しい現実があなたの前に現れることでしょう。